日記

日記。
ブログというのは日記なのであろうか。
少なくとも、時系列というのがブログのキーワードになることは確かである。

ただ、本来のブログの意味合いからは、ちょっとずれた表現になっているような気もしないではない。

しかし、現状のあり方がそうなのであるから、それはそれで仕方がない。

日々、起こった出来事をつづるだけのブログでもきっちり読者が付いていれば、そこに存在理由はあるし、もっと言えば、まったく読者がいなくても書いている本人が満足していれば、それで十分であるともいえる。

ただ、ブログの質という点では、その方向性に進むことはあまり芳しくない。
逆に、そういう個人の感想や意見の表明の場として特化していくということはありえる。

SNSというひとつのスタイルもあるし、韓国ではサイワールドというものもある。

リアルとブログを直接的にリンク付けし、アイデンティティを確保しながら、また個人のスペースを提供する、そういったサービスが今後展開されていくかもしれない。

年月が進めば、一定の年齢層を除外するとほぼ100%に近いネット利用者という社会状況が生まれてくると思う。

そういった中では、リアル社会から見て匿名でも、ネットでは匿名でないというハンドルの固定化というのは十分にありえると思う。

各個人ひとつのブログのスペースを提供して、そこにハンドルネームをリンクさせる。
これで、各個人がネットでの住所を手に入れるということになる。
ネットでは責任ある発言がなされないというのことはよく言われるが、それはもちろん匿名というものが、無責任さをあおるということと関係がある。

いわば、匿名でありながら、特定することができる環境を作り出せば、また日本のネット環境というものは変わってくるのではないかと思う。