麻雀は攻めか守りか

リーチかダマかを考えていく前に、麻雀において攻めを主とするか守りを主とするかを考えていきたい。

もちろんそれは打ち方の個性というか、考え方の違いであるから必ずしもこうしなければいけないというものではないかもしれない。

しかし、行き過ぎも守りすぎもあまり良い成績を残しにくいという経験論からすると一定の割合のなかでバランスをとっていくのが良いと思う。

麻雀は4人で行なうものである。しかもそれぞれが己の上がりを狙っている。
この状況で守りを主においてしまうとほとんど上がりが取れないというのが当然であろう。
他の3人にケアを配っていては自分の手牌はズタボロになってしまうだろう。
やはりある程度攻めの気持ちで手作りをしていかなければならない。

かといってまったく無視して手作りをしていては他者の思うように動かれてしまう。

私の感覚から言うと、「攻め」7〜8割で、残りを「受け」と「守り」で占めるくらいのバランスがだいたいイケてる感じのときだ。コレがどちらかに傾くと大体悲惨な結果に終わる。
極端な強打か、卑屈なまでのオリ、どちらにしろ麻雀の本質とはかけ離れたところになってしまう。

麻雀とは勝負である。勝ちがあり負けがある。
極端な強打はただの絵合わせであるし、そもそも卑屈なまでのオリというのは勝負の舞台にすら立てていない。

無筋を打ちマクっても、これだけは、という牌だけはとめられれば勝率はかなり良くなるだろう。

4人で打つのにも関わらず(あるいは、であるがゆえに)麻雀というものには独壇場というのが存在する。場の中心にいる人物というのが時として存在する。
リーチにしろ鳴きにしろ注目せざる得ない手がその人間にめぐってくる。
他の人間はどうしてもその人間に注意して打たざるえない。
こうなってくるとその人間はやりたい放題である。
何せリーチをかければ他者がオリ、鳴けば牌を絞ってくる。あとはツモのを待つだけである。

できるならば、こういう状況に陥らないのがベターだし、逆に自分がその場の中心にいれば、ベストである。ではいかにしてそういう場の中心に位置することができるのか、それはまた別の課題である。